ノートパソコンのバッテリーを長持ちさせるコツ

「ノートパソコンのバッテリー寿命を長持ちさせたいけど、電源にずっとつないでいても大丈夫?」
お客様からよく質問されますが、パソコンメーカーの見解も含めてまとめてみます。

バッテリーの特性を知る

知っておきたいのが、ノートパソコンに使われているリチウムイオンバッテリーの特性です。

  • 過充電の心配はなし
    最近のノートパソコンは賢く、バッテリーが100%になると自動的に充電を停止します。
    そのため、過充電でバッテリーが壊れる心配はほとんどありません。
  • 「満充電」と「高温」が劣化を早める
    バッテリーにとって本当に怖いのは、100%充電された状態が続くことと、高温にさらされることです。
    この2つが重なると、バッテリーの劣化は著しく早まってしまいます。

ノートパソコンを電源につなぎっぱなしで使うと、バッテリーは常に満充電に近い状態になります。
さらに、パソコン本体が発する熱の影響も受けるため、バッテリーにとっては過酷な環境といえます。

パソコンメーカーの見解は?

ノートパソコンは電源につなぎっぱなしにしても良いのでしょうか?
残念ながら、これには「絶対的な正解」がありません。
なぜなら、バッテリーは充放電を繰り返しても劣化していくからです。

そこで、各メーカーの見解を見てみましょう。

  • Acer:長期間使わないときは、バッテリーを取り外すことを推奨。
  • Asus:定期的にバッテリーを完全に放電させることを推奨。
  • Dell:電源につなぎっぱなしでも問題ないとの見解。
  • Apple:バッテリー駆動と電源接続をバランス良く使い分けることを推奨。

このように、メーカーによっても見解が分かれています。

どう使うのがいいの?

ノートパソコンのバッテリー寿命を最大限に延ばすためには、以下の点を意識すると良いでしょう。

  • 高温を避ける
    直射日光の当たる場所や、熱がこもりやすい場所での使用は避けましょう。
  • 適度にバッテリーを使う
    週に数回はバッテリー駆動に切り替えて、バッテリーを「運動」させてあげるのが理想的です。
  • メーカーの推奨を確認する
    お使いのパソコンメーカーの公式サイトなどで、バッテリーの取り扱いに関する情報を確認してみましょう。

「つなぎっぱなしは絶対にダメ!」というわけではありませんが、バッテリーの特性を理解し、少し気を使ってあげるだけで、ノートパソコンをより長く快適に使えるようになるはずです。

フジデンキでは、「月に1,2回、ACアダプタを外し、バッテリーが少なくなりましたという表示が出るまで使ってください。」とおすすめしています。
簡単なことですので、ぜひ実践してみては?

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です