パソコン2025年問題

物流・運送業界では働き方改革法案による2024年問題が話題になっていますが、パソコンを取り巻く環境では2025年問題※があります。

パソコン2025年問題とは?

Windows 10のサポートが2025年10月14日で終了しますが、現在Windows 10で使っているパソコンがすべてWindows 11にバージョンアップできるわけではありません。
Windows 10のサポート終了で、まだ使えるけれどWindows 11にはバージョンアップできないパソコンが大量に出てくることになり、フジデンキではこれをパソコン2025年問題※と称しています。

※昭和100年・2025年問題とは別視点でフジデンキが独自に称しています。

Windows 11の厳しいシステム要件

マイクロソフトはWindows 11に厳密なシステム要件を設定しており、システム要件を満たさないパソコンにはWindows 11をインストールできない仕様になっています。
大まかな目安として2018年モデルのCPUを搭載したパソコンはバージョンアップ対象になりますが、それ以前のモデルは対象にならないものが大半です。

Windows 10のパソコンでWindowsアップデートのウインドウで下記の表示が出るものはWindows 11にバージョンアップすることはできません。

サポートが終了したらどうなる?

Windows 10のサポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムを始めとしたWindowsアップデートの提供が終了し、Windowsに脆弱性や問題が発生しても修正されず、使い続ければ続けるほど危険性が大きくなります。
セキュリティソフトもサポートを終了したWindowsでの動作は対象外となります。

また、ソフトウェアやプリンタなどの周辺機器も動作対象から外してきますので、これまで使っていたものでも何か問題が発生しても解決できないことがあります。

パソコン2025年問題に取り組む

2018年頃に購入したパソコンでもシステム要件を満たさずWindows 11にできない機種も出てきますが、故障していないパソコンがWindowsのサポート終了で使えなくなってしまうのは悔しいです。
SDGsの観点でももったいないことで、なんとかしたい・・・。

そこでフジデンキではWindows 11にできないパソコンを再生するプロジェクトを始動しました。

Windowsに頼らず非WindowsのOSでパソコンを再生して使っていこうという取り組みです。

現在行っているのは以下の2つの方法です。

1.Ubuntu(ウブントゥ)で再生

Linux(リナックス)のディストリビューション(配布形式)のひとつであるUbuntuをインストールして使います。
Windowsでお馴染みのブラウザ EdgeやChromeも利用できるので、使い慣れた環境を再現できます。
OneDriveを使えばOfficeオンラインでWordやExcelも利用可能です。

フジデンキ店内で実務に使用しているUbuntuパソコンです

2.ChromeOSで再生

学校などでChromebookというパソコンが使われることが多くなりましたが、ChromebookのOSであるChromeOSのフリー版 ChromeOS Flexをインストールして使います。
Windowsで使っていたChrome上ですべて行うという感覚のOSで、Gmailを始めとしたGoogleサービスをメインに使う場合は特におすすめです。

費用は?

Ubuntu インストール13,500円
ChromeOS Flex インストール13,500円
表示価格は消費税込

ハードディスクモデルの場合はSSDに交換することでより快適になります。
※SSDの料金は別途

実機展示実演中

フジデンキではUbuntu、ChromeOSそれぞれで再生したパソコンを展示しており、実際に操作していただくことができます。

店内の実演機 左がChromeOS,右がUbuntuのパソコンです

興味のある方はご来店の上、お声がけください。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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