[パソコンQ&A] Windows 11にバージョンアップできるパソコンは限られるのですか?
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Windows 11にバージョンアップできるのは限られたパソコンだけと聞きましたが本当ですか? またその基準はどんなものですか?
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Windows 11はシステム要件を満たさないパソコンにはインストールもバージョンアップもできません。
CPU、セキュアブート機能などのハードウェアが機能を満たすことが条件です。
Windows 11のシステム要件
マイクロソフトが設定するWindows 11のシステム要件は下記のようになります。
プロセッサ(CPU) | 1GHz 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC) |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上 |
システムファームウェア | UEFI セキュアブート対応 |
TPM | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
グラフィックスカード | DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスクプレイ | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
インターネット接続と マイクロソフトアカウント | Windows 11 Home にはインターネット接続と Microsoft アカウントが必要 |
このシステム要件で引っかかることが多いのが、CPU・UEFIセキュアブート・TPM2.0の3点です。
CPUは型番が指定されており、大まかには2018年モデル以降のものでないとシステム要件を満たしません。
UEFIセキュアブート・TPM2.0はメイン基板の性能で、追加したり取り替えたりすることはできません。
インストール前にシステム要件のチェックがある
Windows 10のバージョンアップではシステム要件のチェックというのはなかったのですが、Windows 11をインストールする際は、新規インストールでもバージョンアップでも、システム要件をチェックするプログラムがハードウェアをチェックします。
そのチェックでシステム要件を満たさないと判断されるとインストールプログラムで先に進むことはできません。
システム要件チェックを回避できるが大型アップデートはできない
Windows 11のインストール時にシステム要件チェックを回避してインストールすることは可能です。
マイクロソフトが公式に回避する方法を公開してもいますが、あくまでも保証対象外であり自己責任での作業になります。
また、Windows 11の大型アップデート(21H2から22H2などのバージョンアップ)ではインストールの際にシステム要件チェックがあり、システム要件を満たさないパソコンで動いているWindows 11ではこのシステム要件チェックに引っかかり大型アップデートができないということになります。
ここでもシステム要件チェックを回避してインストールできる例もありますが、条件によっては回避できないこともあります。
システム要件を満たさない場合は無理しない
システム要件を満たさないパソコンを無理にWindows 11にしても保証を受けることはできませんし、大型アップデートができないと結果的にサポート切れということになります。
よって、システム要件を満たさないパソコンは、Windows 10で使うことをおすすめします。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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