中古パソコンを使う際の注意点
パソコンの普及に伴い中古パソコンの市場も大きくなり、中古パソコンを購入して利用される方も増えています。
しかし、よくわからないで中古パソコンを購入して、トラブルになる例も多いので、中古パソコンを使う際の注意点をまとめてみました。
中古パソコン 購入時の注意点
中古パソコンを購入する際は、下記に挙げる点を確認して判断しましょう。
パソコンの性能は?
パソコンは様々な性能の製品があり、高性能のものは金額も高くなります。購入時の金額も大切ですが、「自分のやりたいことが快適にできるのか?」ということが一番重要です。せっかく買っても自分のやりたいことができなくては何もなりませんので、購入の際はよく確認・検討しましょう。
機器の不具合はないか?
きちんと整備してから市場に出している中古パソコンであれば、不具合はないと思われますが、リサイクルショップやオークション、個人売買などで入手する際は、機器の不具合がないかを確認しましょう。
ハードディスクの使用時間は?
パソコンのデータを保存するハードディスク(またはSSD)の使用時間はどの程度なのか、確認できる時は確認したい点です。
長時間使っているものは劣化もあるので、使い始めて数ヶ月で故障してデータを失ってしまう・・・という例もあります。
業者によってはこの部品を新品に交換して販売している場合もありますので、購入時には確認しましょう。
付属するソフトは?
よく見かける中古パソコン販売のチラシなどでは「2016年版Officeインストール」や「ワープロ・表計算・プレゼンテーションソフトインストール」といった記載がありますが、マイクロソフトのOfficeではないものがほとんどです。
互換性があるOfficeソフトではありますが、マイクロソフトのOffice(Word・Excel・PowerPoint)ではないので、他のパソコンとのデータのやり取りで困ることがあります。
保証内容は?
中古パソコンの場合、保証期間があっても期間は短くよくても数ヶ月程度です。購入後半年経って故障した・・・ということも起きないとは限りませんので、ある程度のリスクを覚悟する必要があります。
使用時の注意点
中古パソコンを使っていく上で気をつけたいことをあげてみます。
経年劣化で起きるトラブル・故障がある
手にした時点で数年、使用時間では10,000時間以上経過している中古パソコンも多く、経年劣化や長時間稼働していることで発生する故障やトラブルもあります。液晶画面に以上が起きたり、キーボードの特定のキーが反応しなくなったりすることもありますが、ハードディスクが故障して保存したデータをすべて失ってしまった・・・という例もあります。
パソコンの購入金額より修理代が高くなることもある
液晶画面やハードディスクの交換では数万円かかりますので、場合によってはパソコンの購入金額より修理代が高くなることもあり、合計すると新品のパソコンが買える金額になることもよくあります。
また、使用年数が経過している場合は、パソコンメーカーの修理やサポートを受けられない場合もあります。
中古パソコンはリスクを覚悟して使うこと
中古パソコンは安く買うことができますが、その分リスクもあるということを理解してください。
安ければ安いほど、そのリスクは大きくなりますし、オークションや個人売買の場合はトラブルに発展することもあります。
中古というと、中古車のイメージがありますが、法的に整備が義務づけられている車と違い、パソコンに整備の義務はなく、どんな状態で使われているか、どの程度整備されているかがわからないので、中古パソコンには中古車のような安心感はないということを覚悟しておきましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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