中古パソコンのリスクを知っておこう

中古パソコン販売のチラシや新聞広告の影響もあり、パソコンに詳しくない方も中古パソコンを購入して使う例が増えています。
安く手に入る中古パソコンですが、中古ならではのリスクもあることを理解しておきましょう。
中古パソコンとは?
新聞折込のチラシや新聞広告で販売される中古パソコンは、企業や官公庁などで使われていたパソコンでリースや使用期間を終えたものを再生して販売されるものです。
※中古パソコンショップ等では個人から買い取って再生して販売されるものもあります。
中古パソコンのリスク
安く購入できる中古パソコンですが当然ながらリスクもあります。
経年劣化がある
企業や官公庁で4,5年使われていたパソコンが多く、使用時間も長くなる(10,000時間以上も多い)ため、パソコンの各部品の消耗も激しく経年劣化もあります。
ストレージ
最近はHDDをSSDに交換して再生するものが多く経年劣化の影響は少ないようですが、品質の悪いSSDを使っていために購入後1年も経たずに故障しデータを失った、という例もあります。
液晶パネル
液晶パネルは交換していないので経年劣化がよくわかるパーツです。
購入時から液晶パネルが赤みを帯びている(液晶劣化の兆候)ものも多数あります。
キーボード
長時間の使用でキーボード表面にテカリが出ているものやキートップの表示が消えかかっているものもあります。
また、購入後すぐに特定のキーが反応しなくなったという例もあります。

性能が低い
例えばCPUはCore i5であっても4,5年前のものですので、現在のパソコンとは性能に大きな差があります。
フジデンキで性能比較ソフトで試した結果では、10年前のCore i7と現在のCeleronが同等の性能だったという例もあります。
CPUの型番の一部だけに惑わされないようにしましょう。
マイクロソフトOfficeは付属しない
多くの中古パソコンにはマイクロソフトのOfficeは付いていません。
(WPSというマイクロソフトOfficeに似たソフトが付くことが多い)
正式なマイクロソフトのWordやExcelなどを使いたい場合は、別途ライセンスを購入する必要があります。(34,480〜43,980円)
Windows 11に対応しているか?
Windows 10は2025年10月14日にサポートを終了しますが、Windows 11はシステム要件を満たしていないとインストールすることができません。
一部の中古パソコンはシステム要件を満たさないパソコンに非正規の方法でWindows 11をインストールして販売しているものもありますが、これらは年に1回公開されるバージョンアップ(23H2から24H2など)ができないので、Windows 11であってもサポート終了になってしまいます。

当たり外れがある
手にしたパソコンがどんな環境でどの程度使われてきたかはわかりません。
また、経年劣化のある部品がいつ壊れるかもわかりません。
中古パソコンには当たり外れがあり、使ってみないとわからないことがあります。
購入する際はリスクを理解する
中古パソコンを購入する際は、様々なリスクがあることを理解しておきましょう。
あくまでも中古ですので、新品同様の使い方ができるわけではないので、過大な期待はせず、割り切って使うのがいいでしょう。

ライタープロフィール

- フジデンキオーナー
-
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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