中古パソコンとWindows 11
最近気になっているのが、Windows 11のシステム要件を満たさないパソコンなのに、Windows 11がインストールされ売られている中古パソコンが新聞広告等で目立ってきたこと。
それはどんな理由で?
Windows 11のシステム要件は厳しいけれど・・・
中古パソコンの新聞広告をよく見かけますが最近気になっているのが、Windows 11のシステム要件を満たしていないパソコンにWindows 11をインストールした製品が売られていること。・・・先日見かけた広告では掲載機種すべてがシステム要件を満たしていないのにWindows 11のパソコンでした。
マイクロソフトが定めるWindows 11のシステム要件は厳しく、古いパソコンではCPUは大まかに2018年モデル以降で、TPM 2.0が有効なパソコンという点でシステム要件が満たされない例が多いです。
Windows 11のインストール時にシステム要件をチェックするプログラムがあり、このチェックを通過しないとWindows 11をインストールすることができません。
・・・とはいうものの、システム要件チェックを回避することができる方法もあり、システム要件を満たさないパソコンにWindows 11をインストールすることは可能です。
※フジデンキでも2012年製のノートパソコンにWindows 11をインストールしてテストしています。
ただし、正規のインストールではないのでマイクロソフトの保証・サポート対象外になります。
Windows 11の中古パソコンの問題点
Windows 11のシステム要件を満たしているパソコンであれば、Windows 11の中古パソコンでもまったく問題ないのですが、システム要件を満たしていないパソコンに無理やりWindows 11をインストールして販売している中古パソコンでは、Windows 11のバージョンアップができない という問題があります。
Windows 11のバージョンは下記のようになっています。
バージョン | 公開日 | サポート終了日 |
---|---|---|
21H2 | 2021年10月14日 | 2023年10月10日 |
22H2 | 2022年9月20日 | 2024年10月8日 |
23H2 | 2023年秋公開予定 | 公開日から約2年後 |
現在販売されているWindows 11の中古パソコンの多くは22H2だと予想されますが、システム要件を満たさないのにWindows 11をインストールしているパソコンでは今年秋公開の23H2にバージョンアップできない可能性が高いです。
22H2のまま使っていると、2024年10月にはサポート終了となってしまいます。
先日見かけた新聞広告では、CPUが2016年以前のものばかりで、すべてシステム要件を満たさないパソコンでしたので、どうするんだろう?と不安になりました。
Windows 11は正規のライセンス品でもシステム要件を満たさなければ、マイクロソフトは保証もサポートもしません。
中古パソコンも保証は3〜6ヶ月程度なので、販売した業者も保証期間で逃げるのかな?
マイクロソフトも対策をすすめているようで、システム要件を満たさないパソコンへのインストール規制を厳しくしているようです。
中古パソコンの購入は慎重に
Windows 10のサポートは2025年10月14日までですので、Windows 10の中古パソコンは今購入してもあと2年でサポート終了になります。
Windowd 11を無理やりインストールしたパソコンはバージョンが22H2であればあと1年でサポート終了。
・・・どちらにしても短命に終わってしまうことになります。
中古パソコンを購入する際は慎重に選ばないと結局高いものについてしまうことがあるので注意しましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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