Windowsのウイルス対策ソフトについて

Windowsパソコンのウイルス対策ソフトについて、これまでお店で対応した例をもとに情報をまとめてみました。

Windowsのウイルス対策ソフトについて

お客様から相談されたことや、やっている例などをもとに解説します。

市販のウイルス対策ソフトを買わないといけない?

Windowsには標準でWindowsセキュリティというウイルス対策ソフトが装備されているので、市販のウイルス対策ソフトを購入しなくても安全に使うことができます。
※複数のウイルス対策ソフトは共存できないため、他のウイルス対策ソフトがインストールされているとWindowsセキュリティは休止状態になります。

市販のウイルス対策ソフトのライセンス更新をしていない

大半の市販のウイルス対策ソフトはライセンスの年単位の契約が必要で、ライセンスの有効期限が切れるとウイルス対策ソフトの情報更新ができず、新しいウイルスなどに対し無防備の状態になります。

パソコン購入時にインストールされているウイルス対策ソフトは有効期間が3ヶ月程度のお試し版的なもので、継続して使う場合はクレジットカード等でライセンスを購入する必要がありますが、それをしないでそのまま使い続けている例※も見かけます。
※この場合、有効期限が切れていると警告が出ます。

NTTのフレッツ・ウイルスクリアを契約しているがソフトが入ってない

NTTが提供するセキュリティサービス「フレッツ・ウイルスクリア」を契約されている方で、契約しただけでウイルス対策が有効になっているものと勘違いして、ソフトをインストールしていないという例もあります。
フレッツ・ウイルスクリアはウイルス対策ソフトを使う権利を月額440円で購入するサブスク(サブスクリプション)であり、NTT側でウイルス対策をしてくれるサービスではありません。

フレッツ・ウイルスクリア(NTT東日本)

どんなウイルス対策がいいの?

一般的な個人利用の場合は、Windows標準のウイルス対策「Windowsセキュリティ」を有効にしていれば問題はないです。
新しいウイルスに関する情報もWindowsアップデートを通して毎週のように提供されていますので、日常的にパソコンを使っていれば、自動で更新され最新の状態を保つことができます。

市販のウイルス対策ソフトは広告ブロックやネットバンク利用時により安全に使うための機能、パソコン盗難や紛失時の対策など、ウイルス対策以外の高機能なセキュリティ対策を提供しているものもあるので、それらを利用したい場合は導入するのもいいですね。

仕事で個人情報を扱う、会社の機密情報を扱う、ランサムウエアなどからのサイバー攻撃や情報漏えいを防ぎたいという場合は、市販の高機能なセキュリティソフトを使う、またはUTMというネットワークごと守ってくれるセキュリティ機器を導入する方法があります。

UTMとは? 初心者にもわかりやすく解説 <2025年版>(バッファロー)

やってはいけないこと

一番危険なことは、有効期限切れの市販のウイルス対策ソフトをインストールしていることです。

有効期限が切れているウイルス対策ソフトは期限が切れた時期以降のウイルスには無防備ですし全体の機能更新もされないため、実質的に役になっていません。
しかし、有効期限切れでも市販のウイルス対策ソフトがインストールされていると、Windows標準のWindowsセキュリティは休止状態のため、そのWindowsパソコンは無防備な状態になってしまいます。

パソコン購入時に入っているお試し版のウイルス対策ソフトは使わないなら削除する、市販のウイルス対策ソフトのライセンスを更新しないなら削除することを実行します。
こうすることでWindowsセキュリティが有効になり安全に利用することができます。

利用用途に応じた対策をしましょう

Windowsには標準でWindowsセキュリティが装備されているので、基本的なウイルス・セキュリティ対策は有効になっています。
パソコンの利用用途によっては市販のウイルス・セキュリティ対策ソフトを導入したほうがいい場合、ネットワークごと対策してくれるUTMを導入したほうがいい場合などもあります。
パソコンの利用用途や規模に応じたウイルス・セキュリティ対策を検討しましょう。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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