そのパソコンの不具合、Windowsの完全シャットダウンで解決するかも

「あれ、なんだかパソコンの動きが重い…」
「マウスやプリンターが急に認識されなくなった…」
「再起動しても、どうも調子が良くならない…」

Windows 11を使っていて、こんな経験はありませんか? その原因不明の不調、もしかしたら「完全シャットダウン」で解決するかもしれません。

Windowsのシャットダウンはシャットダウンされていない?

実は、みなさんが普段行っているシャットダウンは、PCの電源を完全に落としているわけではないのです。

Windows 11には「高速スタートアップ」という機能が標準で有効になっています。
これは、シャットダウンする際に、メモリやCPUの状態といったシステム情報の一部をファイルに保存しておくことで、次回の起動を劇的に速くする便利な機能です。

テレビの電源をリモコンで切っている状態、といえばわかりやすいかと思います。

完全にシャットダウンしていないための弊害

この「速さ」と引き換えに、問題が発生することもあります。システム情報が保存されたままだと・・・

  • メモリ上の小さなエラーがリセットされない
  • ドライバーの不具合が解消されない
  • ソフトウェアのアップデートが正しく適用されない

といったトラブルが起きやすくなります。
つまり、通常のシャットダウンをしても前の不調を引きずってしまうことがあるのです。

完全シャットダウンのやり方

そこで登場するのが「完全シャットダウン」。
システム情報を保存せず、パソコンの電源を完全にオフにするため、パソコンをフレッシュな状態で再起動させることができるのです。
テレビの電源を本体の主電源で切る、という状態ですね。

Windowsを完全シャットダウンするには、まずスタートアイコンをクリックし、スタートメニューを開きます。
次に、スタートメニュー右下にある電源アイコンをクリック。
表示されたメニューの再起動を、キーボードのShiftキーを押しながらクリックします。

しばらく待つと、下記のようなプションの選択という表示になるので、ここのPCの電源を切るをクリックします。

シャットダウン後、再度電源を入れてWindowsを起動させて症状を確認してみましょう。

まとめ

フジデンキで対応したパソコンでも、Wi-Fiがどうしても繋がらないという不具合のあったパソコンで、Windowsの完全シャットダウンをしたら何の問題もなく繋がった、という例が何件もありました。
その他、Windowsの挙動がおかしいものが完全シャットダウンで解決している例もたくさんあります。

パソコンの調子が悪いな・・・と思ったら

  1. まずは再起動
  2. 再起動しても解決しない場合は、Windowsの完全シャットダウン

この順序で試してみるといいです。

フジデンキで使用するパソコンはすべて月に1度メンテナンスをするのですが、そのメンテナンスの仕上げが完全シャットダウンです。
不具合が出ていない時も、たまに完全シャットダウンして、パソコンをフレッシュな状態で起動して使うようにするのもおすすめです。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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