バックアップが役立つのは故障時だけではない

パソコンのデータのバックアップは故障時に役立つだけではなく、重要なセキュリティ対策でもあるのです。

バックアップの重要性は増している

「バックアップは重要です。」
パソコンを使っている中で何度も目にしたり耳にしていることだと思います。

重要なのはわかっているけど、今まで問題なかったし・・・
たいしたデータもないし・・・
そう簡単に故障しないでしょ・・・

そんなこんなで結局バックアップをしていない方も多いのでは?

しかし、近年のパソコンを取り巻く環境ではバックアップの重要性はさらに増しています。
その理由は?

理由その1:ストレージのSSD化

最近のパソコンはストレージがハードディスク(HDD)からSSDに変わってきていますが、SSDの特性上、SSDにトラブルが起きると一発で全データが読めなくなることが起きます。
HDDは磁気のディスクで一部にエラーが出ても、エラーのない部分のデータは取り出すことが可能な場合が多いですが、SSDではメモリーチップのためにだめになるときは全滅ということが多いです。

SATA 3.5インチタイプのSSDの中身 メモリーチップが並んでいます

そのため、ストレージがSSDのパソコンではSSD故障=データ全消失 の可能性があるので、HDDのパソコン以上にバックアップが重要なものとなります。

理由その2:ランサムウェア対策

ランサムウェアとは、感染したPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正プログラムです。身代金要求型不正プログラムとも呼ばれます。

ランサムウェア(トレンドマイクロ)

ランサムウェアの被害にあうと、自分のパソコンの中にあるデータを自分で扱うことができなくなります。
暗号化されてしまっているため、それを元に戻して使うようにするにはカギが必要で、そのカギは身代金を払って入手する必要があります。
実際に自治体や病院でランサムウェアの被害にあって、高額な身代金を支払ってデータを復元したという例も多数あります。

万が一ランサムウェアの被害にあっても、パソコンの外にバックアップがあればそれを使えるため、身代金を支払うことはありません。※パソコンは修理すれば使えます。

バックアップはパソコンの外に作ること

パソコンの中でバックアップをする方法もありますが、それだとそのパソコンにトラブルが起きたときにバックアップも含めてだめになってしまうことがあるので、必ずパソコンの外にバックアップを作るようにしましょう。
OneDriveやGoogleドライブ、Dropboxなどのクラウドストレージなら、特定のフォルダに置くだけでリアルタイムにバックアップがとれて簡単ですし、外付けHDDを使えば容量を気にせずバックアップすることができます。
バックアップするデータや頻度を考えてバックアップ方法を選びましょう。クラウドストレージと外付けHDDを併用するのもおすすめです。

自分のデータは自分で守る という意識で、しっかりとバックアップしておきましょう。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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