ハードディスク故障の兆候を知っておこう
パソコンの故障で一番怖いのが、パソコン内に保存してあるデータを失ってしまうこと。
修理はできても、失ったデータを取り戻すことはできないことも多く、場合によっては大きなダメージになります。
ハードディスクの故障は多い
フジデンキでは年間200件を超えるパソコン修理を行っていますが、部品交換が必要なパソコン修理で一番多いのがハードディスク故障の修理です。
Windowsが起動しない、動作が極端に遅いといった症状ではまずハードディスクの故障を疑います。
ハードディスクの寿命は使用年数で5年、稼働時間で10,000時間がひとつの目安となっていますが、使用環境や状態によってはもっと短い期間で故障してしまう例も多々あります。
ハードディスクの故障はデータを失う可能性が高い
ハードディスクはWindowsやOfficeなどのプログラムの他、ユーザーが作成したデータ(WordやExcel、住所録などのファイル)、保存した写真やビデオ、音楽ファイルなどが保存されていますが、故障するとこれらのデータが読み出せなくなってしまうことがあります。
故障状態によっては全データを失うことも・・・。
パソコンはハードディスクを交換して修理することができますが、失ったデータを取り戻すことは難しく、不可能なこともあります。
※状態によってはデータ復旧サービスを使って復旧することもできますが、その費用は10万円以上と高額になります。
ハードディスク故障の兆候を知っておこう
ハードディスクに故障が出ると、いくつかの兆候があるので、それを知っておけば早めの対応ができます。
1.パソコンの起動や動作が遅くなる
ハードディスクに故障が出始めると、Windowsの起動や動作が極端に遅くなることがあります。
エラーが発生した箇所の読み書きに時間がかかるためで、そのまま使い続けると症状が悪化します。
2.頻繁にフリーズや再起動する
パソコンを使っていて突然フリーズする(固まる)、勝手に再起動やシャットダウンするという症状が時々発生するのも、ハードディスク故障が原因のことが多いです。
3.青地に白文字のエラー表示が出て再起動、シャットダウンする
通称「青い死の画面」と言われる、青地に白文字のエラー表示画面が出る場合は、ハードディスクを含むハードウェア(機器、部品)の故障のことが多いです。
4.変な音がする
ハードディスクが読み書きしているときは軽いカリカリという音がしますが、ガリガリと大きな音になったり、「カッコン!」という音が頻繁にするような時はハードディスクに異常がある時です。
兆候を感じたらすること
ハードディスクの異常を感じた時は、できるだけ速やかに大切なデータのバックアップをとりましょう。
ハードディスクのエラーチェックや修復ソフトもありますが、これらを使うことはハードディスクに大きな負荷をかけることにもなるので、症状を悪化させてしまうこともあります。使用の際は自己責任でくれぐれも慎重に行ってください。
自分で対処する自信がないときは、専門の業者に依頼して点検・診断をしてもらい、対策を相談するのがいいです。
大切なデータを扱うことになるので、実績の確認でき、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
パソコンメーカーに修理を依頼する際の注意
パソコンのメーカー修理ではハードディスクのデータの保障は一切なく、ハードディスク交換修理の場合は、購入時(出荷時)の状態で戻ってきます。(交換した部品は戻ってきません。)
全データを失うことはもちろんですが、Windowsのバージョンも購入時のものになりますし、設定等もすべてやり直しになります。
人間の体も同じですが、パソコンの故障も早期発見はとても重要です。
発見が早ければ、大切なデータを失うことなく修理をしたり、別のパソコンにデータを移したりすることができます。
普段から上記の兆候を意識して使い、少しでも「変だな?」と感じたら、早めに対処するようにしましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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