PHPの脆弱性をわかりやすく解説

ニュースやSNSで「Webサイトが一斉にメンテナンスに入った」「大手サービスやゲームが止まった」という報道が相次ぎました。
財務省のサイトまで一部停止したり、首相の公式アカウントが注意喚起を出したりと、かなりの大騒動になりました。
その原因と言われているのが「PHP(ピーエイチピー)の脆弱性(ぜいじゃくせい)」です。
「PHP? 脆弱性? なんのことやら……」という方に向けて、今回の騒動で何が起きていたのか、難しい専門用語を使わずにサクッと解説します
そもそも「PHP」ってなに?
PHPは、ウェブサイトの裏側で働いているプログラミング言語(コンピューターへの指示文)のことです。
普段私たちがウェブサイトを見ているとき、裏側ではPHPがこんな仕事をしています。
- ネットショップ:検索した条件に合う商品を画面に出す
- ブログ(WordPressなど):投稿された記事をきれいに整理して表示する
実は、世の中のウェブサイトのうち約7割でこのPHPが使われています。
私たちが日常的に使っているサイトのほとんどにPHPが関わっている、と言っても言い過ぎではありません。
何がそんなに危険だったのか
今回、このPHPに重大なセキュリティの欠陥(=脆弱性)が見つかりました。
具体的に何が危険だったかというと・・・
「IDやパスワードを入力しなくても、外から勝手に怪しいプログラムを実行できてしまう」
という状態になっていたのです。
もし悪意のある攻撃者に狙われた場合、以下のような被害が出るおそれがありました。
- Webサイトの表示が勝手に書き換えられる
- サイトに保存されている個人情報や重要なデータが盗まれる
サイト管理者がどれだけ強力なパスワードを設定して鍵をかけていても、その裏口(欠陥)から入られてしまうため、非常に危険な状態だったのです。
なんでこんなに大騒ぎになったの?
「欠陥が見つかったなら直せばいいじゃん」と思いますが、今回は修正するためのプログラム(対策)が完成して配られる前に、欠陥の情報がネット上に漏れてしまったのです。
- 修正版が出る前に情報が漏洩
- 攻撃のやり方を示す動画やデータまで拡散されてしまう
- 攻撃者には「攻撃の手がかり」が渡ったのに、サイト側はまだ修正プログラムが手に入らない状態に!
まさに「泥棒に鍵の破り方がバレたのに、家主は新しい鍵に付け替えられない」というピンチに陥ってしまいました。
そのため、多くの企業やサービスは「攻撃される前にサイトを一旦閉じてガードしよう!」と考え、緊急メンテナンスを実施したのです。
大手ショッピングモール、SNS、ソーシャルゲーム、さらには政府機関のサイトまで一斉に停止したため、大きな話題となりました。

今はどうなっている?(私たちは何かすべき?)
現在は、PHPの開発チームから問題箇所を直した最新版の修正プログラムが公開済みです。
一般の利用者(スマホやPCを使っている人)
スマホやパソコン自体にPHPが入っているわけではないので、特別な作業や設定変更は不要です。
安心して普段通りネットを使って大丈夫です。
Webサイトやブログを運営している人
ご自身でWordPressなどを使ってブログやサイトを運営している方は注意が必要です。
利用しているレンタルサーバーや管理画面を確認し、PHPが最新の安全なバージョンに更新されているか確認(または手動で更新)しておきましょう。
まとめ
今回の「PHP騒動」をまとめると以下の通りです。
- PHPはWebサイトの裏側を支える超メジャーな言語
- ログインなしで外部から操作できてしまう超危険な「欠陥」が見つかった
- 直す前に情報が広まったため、被害を防ぐために一斉緊急メンテナンスとなった
- 現在は修正版が公開されているため、サイト運営者は更新対応が必要!
ネットの世界も定期的なメンテナンスがとても大事ということを感じさせるできごとでした。
PHP問題と同時に、大規模な個人情報流出の被害も報道されていますが、この機会に自分で使っているサービスを洗い出し、ログイン方法の確認やパスワードの見直し、使わないサービスの解約などのメンテナンスをしておくといいですね。
ライタープロフィール
- フジデンキオーナー
-
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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