SSDパソコン使用時の注意点
最近のパソコンのストレージは従来のHDD(ハードディスク)からSSDになっています。
読み書きが速い=パソコンの動きが速くなるのが最大の魅力ですが、HDDとは別物だけに注意しなければならないこともあります。
SSDの特徴は?
HDDは物理的に磁気ディスクを読み書きするものですが、SSD(Solid State Drive(ソリッドステートドライブ))はフラッシュメモリに電気的に読み書きするものになり、まったくの別物になります。
SSDのメリット
- 読み書きが速い
電気的に読み書きするためHDDより高速に読み書きできます - 衝撃に強い
磁気ディスクを使っていないため衝撃に強く、HDDでは動作中に強い衝撃が加わると故障することがありますが、SSDではそのトラブルが軽減されます - 静音性に優れている
HDDでは磁気ディスクの回転音や読み書き時のアクセス音がしましたが、SSDは無音です - 省電力
SSDはモーターを使わないため消費電力が少くて済みます
SSDのデメリット
- HDDより割高になる
最近はだいぶ価格も安くなってきましたが、容量あたりの価格はHDDより高くなります - フラッシュメモリは劣化する
書き込み回数が増えるとフラッシュメモリが劣化し、SSDの寿命を縮めることになります
SSDパソコンはここに注意して使う
今流通しているパソコンはほぼSSDパソコンになっていますので、どういった点に注意して使ったらいいのかをあげてみます。
エラー時のデータ復旧は難しい=バックアップをこまめに
SSDにエラーが発生しパソコンが起動しなくなった場合、保存されたデータを失うことがあります。
データ復旧会社の方のお話では、エラーで持ち込まれたHDDは9割が復旧できたが、SSDで復旧できたのは1割程度、という感覚だそうです。
万が一のエラーやトラブルに備えて大切なデータのバックアップはこまめに行いましょう。
データをクラウドストレージにおいて使うのがおすすめです。
十分な空き容量を確保する
SSDの特性上、空き容量が少なくなると書き込み速度が低下したり、SSD自体の寿命が短くなるという特徴があります。
理想としてはSSDの容量の1/3程度は空けて使うのがいいでしょう。
SSDの空き容量が重要な理由
SSDはデータを一度削除して空き領域にしてからでないと、書き込みができません。
容量不足の場合、書き込みと削除動作が繰り返されるため、フラッシュメモリの劣化を促進し、SSDの寿命を縮めることになります。
SSDは予兆なく故障することもある=健康状態をチェックする
SSDの寿命は5〜10年と言われていますが、利用方法や環境によって差がありますし、1〜3年程度でも予兆なく故障することも多々あります。
自分の使っているパソコンのSSDがどの程度消耗しているのか、エラーはないかを簡単にチェックするアプリがあるので、それを使ってチェックするのもおすすめです。
SSDに関する参考情報
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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