SSD故障時のデータ復旧は難しい

SSDはハードディスク(HDD)に比べて、故障時のデータ普及は難しいと言われています。
高速に読み書きできるため、今や大半のパソコンがHDDではなくSSDになっていますが、故障時のリスクも理解して上手に使いたいですね。

SSD故障時のデータ復旧は難しい

HDDに比べてSSDは故障時のデータ復旧は難しいと言われていますが、復旧業者さんの感覚でHDDの普及率は約9割、SSDの復旧率は約1割くらいだという情報があります。

SSDは普及して日が浅いですが、SATAからM.2など仕様や構造の変化も著しく、どのくらい使ったらどうなるか、どんな環境で使ったらどうなるかという情報が蓄積さていません。
現時点で言えるのは、パソコンに接続して読めなくなったSSDのデータ普及は限りなく難しいということでしょう。

SSDパソコンの上手な使い方は?

HDDパソコンではWindowsが起動しなくなってもデータを取り出せることが多いですが、SSDパソコンはSSDの故障でWindowsが起動しなくなったらデータも失うという覚悟を持ちましょう。

クラウドストレージを積極的に使う

WindowsにはOneDriveというクラウドストレージが用意され、マイクロソフトアカウントがあれば無料で5GBまで利用できます。
5GBというと少なく感じますが、WordやExcelなどのOfficeデータや住所録などのデータでしたら相当の量が保存できます。
そこで、フジデンキでは下記のような使い方をおすすめしています。

  • よく使うデータや大切なデータはOneDriveフォルダに置いてリアルタイムにバックアップ
  • 写真や動画など容量が大きいデータは外付けSSDやHDDにバックアップ

最近はスマホに絡んでiCloudやGoogle Oneの有料サービスを使い、大容量のクラウドを使える方も増えていますので、写真などはそういったサービスを使ってバックアップするのもおすすめです。

ちなみにOneDriveも年間2440円で100GBの容量が使える有料のプランもあります。

ポイントは写真や動画のデータをどう扱うか

一般的なユーザーの場合、パソコンのストレージの容量を消費するのは写真や動画が大半です。
写真やデータを除けば、OneDriveの無料で利用できる範囲の5GBでも充分間に合うという方がほとんどだと思います。

スマホメインで写真や動画を撮っている場合は、iCloudやGoogle Oneの有料プランを使ってバックアップすれば、クラウド経由でパソコンの容量を気にせずに使えますし、パソコンのデータもバックアップ(同期)させることができます。

iCloudはAppleのサービスですが、Windowsでも利用できるようアプリが用意されています。

外付けSSDやHDDを使う

外付けSSDやHDDを使ってバックアップするのはお手軽な方法ですが、自分でバックアップした時のデータまでしか保存されないので、バックアップするサイクルに注意しましょう。
最初の頃は「ちゃんとバックアップしなければ!」とこまめにバックアップしてたけれど、段々と面倒になってバックアップサイクルが長くなり、しまいにはバックアップせず放置状態・・・となる例も多数見ています。

「毎週*曜日はバックアップの日」と定めてバックアップサイクルを作り、習慣づけられるのが理想です。

毎週土曜日はバックアップの日

フジデンキ 菊地は、毎週土曜日はバックアップの日と定めて、iPhoneとiPadのデータや設定をパソコンにまるごとバックアップしています。
すっかり習慣化し、振り返れば10年以上続けています。

パソコンのデータはマイクロソフトとGoogleのクラウドサービスを契約しており、すべてのデータをクラウドに置いて使うスタイルです。

SSD故障の修理が増えてきています

SSDパソコンの普及に伴い、SSD故障の修理が増えてきています。
早いものでは1,2年で症状が出るものもありますし、導入が早かったパソコンは7,8年経過しているので経年劣化で故障する例も出てきています。
つい先日は、フジデンキで使っていたパソコンのSSDが故障したのですが、使用時間が10,000時間程度と、結構な時間使っていたものでした。
※データはクラウドにあるので被害はありませんでした。

SSDが故障した場合はSSDを新しいものに交換して修理が可能ですが、故障したSSDにあったデータを取り出せるかはその症状次第ということになります。

SSDを搭載したパソコンをお使いの方は、故障時のリスクが大きいのでその点を理解し、データの扱いに気をつけてお使いください。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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