Windows 11 24H2で大きな変化あり

Windows 1124H2が10月1日に公開されました。
21H2→22H2→23H2とバージョンアップされましたが、今回の24H2はこれまでにない変化の大きいバージョンアップとなっています。

最大の変化はAI対応

最大の変化はAI機能 Copilot+PCに限定したビルドが用意されたことで、Windows 11 Ver.24H2は高性能なNPUを搭載するプロセッサを活用するCopilot+ PCに本格的に対応しています。

Windows 11 24H2では、Copilot+PC対応パソコンでのみ利用できる機能と、非対応パソコンで利用できる機能に分かれるため、同じ24H2でも違いが出ることになります。

Copilot+PCとNPU

Copilot+PCは、CPUに内蔵されたNPUを活用し、クラウドではなくローカルでAI機能を快適に利用できるようにしたパソコンです。
NPUは機械学習などにおける高速処理をするプロセッサでAIアプリケーションを利用するために必要なデバイスになります。

NPUが内蔵されたCPUは2024年モデルからになり、現時点ではあまり多くありません。
主なCPUの対応状況は下記のようになります。

年度CPUIntelAMDQualcommWindowsCopilot+PC機能
2024Copilot+PC対応Core Ultra 2〜Zen5〜Snapdragon XWindows 11 24H2
2021Windows 11対応第8世代〜Zen2〜Snapdragon 8cxWindows 11 24H2×
2015Windows 10対応
(Windows 11非対応)
〜第7世代〜Zen1Windows 10

古いパソコンではトラブルが起きることがある

24H2での大きな変化はシステム要件を満たさないパソコンにインストールしたWindows 11でトラブルの原因になることもあります。

フジデンキで2014年製のデスクトップパソコンに非正規の方法でWindows 11をインストールして使っていたものがあるのですが、バージョンアップ(これも非正規の方法で行う)後に動作が遅くなったり不安定になりました。
そこで初期化してWindows 11 24H2を新規インストールしたのですが、ハードウェアのドライバで異常が発生し解決できません。
さらに動作がワンテンポ遅れるような挙動もあり、実用には不安がある状態になってしまいました。

これはWindowsが進化してハードウェアが対応しなくなったという状態ですね。
もちろんマイクロソフトの定めるシステム要件を満たしていないパソコンなので、こういった状態になっても仕方のないことです。
Windowsの開発時にシステム要件を満たさないハードウェアは考慮されないので、OSの進化にハードウェアが置き去りにされてしまうわけです。

Windows 11も公開から3年が経過し、大きな変化をしたので古いパソコンで使うのはリスクが大きくなってきたようです。
フジデンキでトラブルが起きたパソコンは、初期化してWindows 10をインストールし快適に使えていますので、Windows 10サポート終了まで使用して行く予定です。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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