サポート詐欺からの遠隔操作に注意

「あなたのパソコンがウイルスに感染した!」と警告を出すサポート詐欺の被害が相次いでいますが、最近は詐欺表示を出したパソコンを遠隔操作する行為が目立っています。
遠隔操作されると、あなたのパソコンを詐欺師が自由に操作できることになるので、くれぐれもご注意ください。

サポート詐欺表示から遠隔操作への手順

サポート詐欺表示から遠隔操作への手順は下記のようになります。

ウイルス感染などの警告表示を出す

ホームページの広告やリンク、YoyTubeに表示される広告などにサポート詐欺警告画面を出すリンクが仕込まれており、それをクリックすると「パソコンがウイルスに感染した!」「パソコンに重大なエラーがある!」といった警告画面を表示、さらに警告音や音声で恐怖心を煽ります。

STEP
1

電話をかけさせる

サポート詐欺警告画面にサポート用電話番号が表示されており、そこに電話をかけるように促してきます。※
電話をかけると、たどたどしい日本語のオペレーターを装った男性もしくは女性が出て、問題解決のサポートをすると言ってきます。
※表示された警告は詐欺ですので、決して電話をしてはいけません。

STEP
2

遠隔操作をできるよう操作させる

偽オペレーターは、サポートのためにパソコンを操作するので遠隔操作をできるよう操作をさせます。
遠隔操作ができるようになると、パソコンを操作し様々な画面を表示し、さも作業をしているように見せかけ、恐怖心を煽るようなことを言うなどします。

STEP
3

サポート料金を要求してくる

恐怖心を煽ったところで、解決のためのサポート料金を要求してきます。
最近はクレジットカードではなく、GoogleやAppleなどのギフトカードを購入し、カード番号を画面に入力するように指示してきます。
コンビニに行く際も電話を切らずにと言われ、買い方やコンビニ店員とのやり取り方法を指示してきます。
※もちろん、ここでもギフトカードを購入したりカード番号を入力したりしてはいけません。

STEP
4

遠隔操作の怖さ

言われるがままに操作して遠隔操作をできるようにしてしまうと、相手が思うままにパソコンを操作できるようになってしまうため、本物のウイルスをインストールされたり、パソコンの設定を変えられたりする恐れがあります。

中には

「最近、銀行の取引をしたか」と聞かれたので、「インターネットバンキングを利用した」と告げると、ログインするよう指示された。パソコンの修理代として100円を請求されたので、インターネットバンキングの画面で送金額を100円と入力したはずが、遠隔操作によって「0(ゼロ)」を追加され、100万円に変更され送金されてしまった

パソコンで警告が出たらサポート詐欺に注意!-70歳以上で大幅に増加-(国民生活センター)

という例もあります。

サポート詐欺はその手口も様々で、新しい手口も次々と出てきます。
パソコンに突然表示が出てそこから料金を請求するようなことは詐欺以外にありませんので、表示が出ても慌てず、自分ひとりで解決するつもりにならず、周りの人に相談するようにしましょう

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ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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