BitLockerを有効化している方は要注意! 10月の更新プログラムですべてのデータを失う可能性

Windowsの10月のセキュリティ更新プログラムをインストールすると、予期しないBitLockerの回復が実行される可能性があるという情報が入って来ました。
Windowsの10月の更新プログラムでBitLockerの回復が実行される可能性
Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」の情報では、Windowsの10月のセキュリティ更新プログラムをインストールすると予期しないBitLockerの回復が実行される可能性があるということです。
BitLockerの回復が実行された場合、回復キーを知らないユーザーはすべてのデータを失う可能性があります。
Windows 11/10の10月更新プログラムですべてのデータを失う可能性 | TECH+(テックプラス)
Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は11月5日(現地時間)、Windows 11の10月のセキュリティ更新プログラムをインストールすると予期しないBitLockerの回復が実行される可能性があると報じた。回復キーを知らないユーザーは、すべてのデータを失う可能性があるという。

BitLockerとは?
BitLockerはWindowsに標準搭載されたデータ保護機能で、ドライブをまるごと暗号化することで盗難などの被害にあった場合にデータの流出を防止することができます。
BitLockerが実行された場合は、回復キーがないとドライブにアクセスすることができないため、パソコン内のデータにアクセスできないという事態になってしまいます。
Windows 11のバージョン24H2からは初期状態でBitLockerが有効になりましたが、BitLockerという機能の存在自体知らないユーザーも多く、回復キーの管理もされていないことが多いです。
過去にも更新プログラムでBitLockerが実行された例がある
数年前にもWindowsの更新プログラムのトラブルでBitLockerが実行されるということがあり、フジデンキにも持ち込まれたパソコンがありました。
この時はマイクロソフトアカウントを確認してもBitLockerがなく、記録もしていなかった、というか、そもそもBitLockerの存在自体知らなかったため、Windowsにログインもできず、パソコンのドライブにアクセスすることもできない・・・という状況で、すべてのデータを失うことになってしまいました。
ストレージを初期化してWindowsをインストールすることでパソコンは使えるようにできましたが、データは失ってしまいました。
BitLockerを有効にするなら厳重に管理を、無効化しておくのもあり
BltLockerを利用するのであれば、回復キーの管理を厳重に行いましょう。
仕組みを理解して、マイクロソフトアカウントに回復キーが登録されていることを確認し、さらに回復キーをメモして厳重に管理しましょう。
BitLockerの機能は使う必要がない、また回復キーを管理する自信がないという場合は、BitLockerを無効化しておくのもありです。
フジデンキでセットアップしてお渡しするパソコンは、お客様の要望がなければ、BitLockerを無効化した状態でお渡ししています。
回復キーの管理も大変ですし、パソコンにトラブルが起きた際にデータを失うリスクが大きくなるので、理由をお話ししてBitLockerを無効化してお渡ししています。
まとめ
BitLockerはパソコンのセキュリティを強化する機能としてはとても有効なものですが、回復キーがないとデータをすべて失ってしまうリスクがあることも理解しておきましょう。
回復キーの管理に負担を感じるのであれば、無効化ておくのもありです。
利用するスタイルや管理方法などを考慮して選択するといいでしょう。
ライタープロフィール
- フジデンキオーナー
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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