Microsoft Officeとマイクロソフトアカウントの関係を理解しておこう
Microsoft OfficeはOffice 2013からライセンス認証の方法が変わり、マイクロソフトアカウントが必須になっています。
しかし、10年が経過した今でもそのことを知らないために、アカウント不明で再インストールできないというトラブルが相次いでいます。
Microsoft Officeのインストール方法を理解する
Office 2010までのMicrosoft Office(以下、Office)は、DVDのインストールメディアとプロダクトキーがセットになっており、DVDをセットしてインストール時にプロダクトキーを入力し、インターネットでライセンス認証を行ってインストール完了、という流れでした。
それがOffice 2013からプロダクトキーをマイクロソフトアカウントに登録する(ひも付ける)という仕組みに変わりました。
インストールメディアはなく、プロダクトキーを登録したマイクロソフトアカウントのアカウントページにサインインし、そこからインスール用のプログラムをダウンロードしてインストールすることになります。
※Officeがプレインストールされているパソコンの場合は、パソコンにあらかじめインストールされているOfficeと付属するプロダクトキーを使ってマイクロソフトアカウントに登録することになります。
※Office 2021がプレインストールされているパソコンにはプロダクトキーがないタイプ(デジタルアタッチ版)の製品もありますが、これもマイクロソフトアカウントに登録しライセンス認証を行って使えるようになります。
マイクロソフトアカウントとOfficeはセットになる
マイクロソフトアカウントに登録されたOfficeのライセンスはセットになり、一度登録したプロダクトキーは使用済みとなり、別のアカウントで利用することはできません。
万が一、マイクロソフトアカウントが不明になってしまうと、Officeが使用できない、再インストールができないということになります。
また、中古パソコンショップに売る際はOfficeは査定外になり買い取りしてもらえません。
知人・友人にパソコンを譲る場合もOfficeを付ける=Microsoftアカウントも譲るということになってしまうので注意が必要です。
マイクロソフトアカウントの役割
マイクロソフトアカウントはOfficeの登録や管理だけではなく、WindowsのログインやOneDriveなど、マイクロソフトの各種サービスに使われる重要なアカウントになります。
複数のWindowsパソコンも同じマイクロソフトアカウントで利用すればデータや設定も同期しながら使えます。
iPhoneやiPadでのAppleID、Androidスマホ・タブレットでのGoogleアカウントと同じ役割、というと理解しやすいかと思います。
マイクロソフトアカウントの管理は厳重に!
マイクロソフトアカウントはWindowsのパソコンやOffice、各種マイクロソフトサービスを使う上でとても重要なものになります。
アカウント自体が不明になったら一大事ですし、パスワードのみが不明の場合でもパスワードをリセットして再設定できない場合もあります。
フジデンキではパソコン修理が持ち込まれた際に様々な例に遭遇しますが、完全に利用できないという例もいくつも経験しています。
パソコン購入時にセットアップしたマイクロソフトアカウントはパソコンを使い続ける限り使うものになりますので、慎重に設定して厳重に管理するようにしましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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