携帯電話ショップの事務手数料値上げで思うこと
携帯電話の3大キャリアが事務手数料の値上げを発表しました。
設定等も有料化の動きがあったり、店舗数を削減するなど、携帯電話ショップも大きな曲がり角にきているようですね。
事務手数料の値上げ
携帯電話ショップでの新規契約や機種変更等にかかる事務手数料が一律3,850円に値上げです。
ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアすべてでこの料金になります。
ドコモ
手続内容 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
新規契約 | 3,300円 | 3,850円 |
契約変更 | 3,300円 | 3,850円 |
機種変更 | 2,200円 | 3,850円 |
名義変更 | 2,200円 | 3,850円 |
SIM再発行 | 2,200円 | 3,850円 |
eSIM再発行 | 2,200円 | 3,850円 |
電話番号の変更 | 2,200円 | 3,850円 |
電話番号保管 | 1,100円 | 3,850円 |
au
手続内容 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
新規契約 | 3,300円 | 3,850円 |
機種変更 | 3,300円 | 3,850円 |
SIMカードの再発行・eSIMからの切替 | 3,300円 | 3,850円 |
eSIMの再発行・SIMカードからの切替 | 3,300円 | 3,850円 |
電話番号の変更 | 2,200円 | 3,850円 |
一時休止 | 2,200円 | 3,850円 |
譲渡 | 2,970円 | 3,850円 |
ソフトバンク
手続内容 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
新規契約 | 3,300円 | 3,850円 |
機種変更 | 3,300円 | 3,850円 |
SIM・eSIM再発行 | 3,300円 | 3,850円 |
譲渡 | 3,300円 | 3,850円 |
電話番号変更 | 3,300円 | 3,850円 |
実店舗とオンラインの共存は?
上記の手数料はショップ(実店舗)の手数料で、オンラインショップでは手数料無料のものが大半です。
店舗経費・人件費が手数料といってもいいでしょうが、どちらも上がっているので値上げは仕方のないことだと思います。
反面、オンラインショップは手数料がかからないもしくは安く設定されているので、自分で手続をできる方はオンラインショップにシフトしているようです。
ショップの利用は以前から時間がかかると言われていましたが、近年は予約が必要な場合も多く、利用しにくい環境になっています。
つい先日も予約をして来店したものの、手続きを終えるまでに4時間もかかった・・・という話を聞きました。
こうなるとショップを利用するのも尻込みをしてしまいます。
対面で相談しながら手続きをしたい方はショップ、自分で判断して手続きができる方はオンラインショップがおすすめ、ということになります。
最近は物理的なSIMカードではなくeSIMが使えるようになったため、すべてをオンラインで済ませることも可能になりました。
今後ますますオンラインショップでの契約が増えるだろうと思われます。
そうなると厳しくなってくるのが実店舗のショップですが、これもドコモは全国のドコモショップの3割にあたる700店舗を削減するという報道もあり、ショップを利用したいユーザーも困る事態になりそうです。
> ドコモショップ、700店削減の裏で転売ヤーと結託か…過酷なMPN獲得ノルマで苦渋(Business Journal)
このあたりを携帯電話キャリアはどう対処していくのか、今後の動向が気になるところです。
端末と回線が分離される時代が来るか?
これまでは携帯電話キャリアが自社回線とセットで端末を販売するスタイルでしたが、SIMフリー化も進み自分で好きなところで好きな端末を買って、それに回線を乗せるという使い方をされる方も増えてきました。
ワタシもiPhoneをApple オンラインストアで買って、ソフトバンクオンラインショップでSIMからeSIMに変更してiPhoneにのせていますが、すべての手続を自宅でオンラインで済ませています。
オンライン化が進むと今の3大キャリアがやっているような複雑な料金プランではなく、アハモやpovo、LINEMO、楽天モバイルのようなワンプライスのシンプルなものが好まれるのではないかと思います。
3つ程度の選択肢から選ぶだけなら、不慣れな方でもプランを選んで手続きができるのではないでしょうか?
端末は端末を販売するところで購入し、回線は回線を販売するところで契約するというシンプルなスタイルの方になれば、問題視されている回線込みの割引や縛りなどもなくなり、健全なビジネスになり、消費者にとってもメリットが大きいのではないかと思います。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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