Wi-Fiルーターのセキュリティに注意

Wi-Fiルーターの規格は進化し続けており、通信速度向上とともにセキュリティ面での強化も行われています。
使えるからといって古いWi-Fiルーターを使っているとセキュリティ面で危険性が出てくることもあるのでご注意を。

イマドキのWi-Fiルーターの条件

通信速度に関する規格ではWi-Fi 6といわれる規格の製品が主流ですが、それ以外に大切なのがセキュリティに関する規格です。
2020年4月に発表されたガイドラインに沿った製品が望ましいとされています。


識別はWi-Fiルーターに記載されている技適番号で、[T]で記載された番号が D21・D22・D23などであれば望ましい製品となります。

※注:技術基準適合認定番号の英字に続く2桁の数字は申請年の西暦の下2桁となります。厳密には技術基準適合認定が認定された年月日で判断すべきなので、あくまでも目安と考えてください。D20は微妙なので自分で判断するのが確実です。

上記の番号は D20 なので2020年認定製品となる

ガイドラインで必須化されたセキュリティ基準とは?

アクセス制御機能関連

Wi-Fiルーターの管理画面をIDとパスワードで保護する機能を持つことに加え、パスワードを初期状態から変更することを求める画面を表示するか、機器ごとに個別のパスワードを設定してあるもの。

ソフトウェア更新

ソフトウェア(ファームウェア)を更新する機能を搭載しており、自動で更新されることが推奨される。

停電時も設定状態を保持する機能

電源が切れた状態でも設定したIDやパスワード、ファームウェアが初期化されず維持できること。

技適番号の[T]ではじまる番号が、D21以降の製品であれば、上記の基準は満たされることになります。
D20やそれ以前の製品でもメーカー側で上記基準を満たした製品を発売していることもあります。

5年以上前のWi-Fiルーターは要注意

Wi-Fiルーターは調子が悪くなったり、故障しないと買い替えない方も多いですが、古い製品はメーカーのサポート期間を過ぎているものもあり、脆弱性が発見されてもファームウェアの更新がなく、危険性が大きくなります。
メーカーによっては10年前の製品のファームウェアを更新する例もありますが、すべての製品、すべてのメーカーでそういう対応をするわけではありません。

バッファローでもWi-Fiルーターに複数の脆弱性が発見された際に対応する機種とできない機種が発表されており、対応できない機種は買い替えを推奨しています。

Wi-Fiルーターは通信速度の規格も進化していますので、5年以上経過した機器は買い替えを検討してもいいでしょう。
今やWi-Fi環境はなくてはならないインフラになっていますので、安心・安全・快適な環境で利用できるようにしたいですね。

ライタープロフィール

kikuchi@fujidenki
kikuchi@fujidenkiフジデンキオーナー
菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi

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