Microsoft 365 個人向け・法人向けどちらを選ぶ?
Microsoft 365には個人向けと法人向けがありますが、どちらを選んだらいいのか?
そのあたりを解説します。
Microsoft 365には個人向けと法人向けプランがある
Microsoft 365には 個人および法人向け、一般法人向け、大企業向け、教育機関向け の4つのカテゴリーがありますが、一般的なユーザーは個人および家庭向けか一般法人向けになります。
一般法人向けは法人格を持たない個人事業主やフリーランスでも契約することができます。
個人向けも商用利用は可能
Microsoft 365は世界的には個人向けプランでの商用利用はNGですが、日本で取得したライセンスは商用利用可能となっています。
日本では長年の利用形態から、「自宅でも会社でも利用できるOffice」が求められており、2014年10月から提供を開始した「Office 365 Solo(現Microsoft 365 Personal)」も、日本国内のみ商用利用を認めています。※その分日本での価格は高く設定されています。
よって、個人向けのMicrosoft 365を仕事で使ってもOKです。
プラン選びのポイント
Microsoft 365は個人向けと法人向けでは仕様が大きく異る部分があるので、それを理解した上で選択するようにしましょう。
マイクロソフトアカウントの違い
個人向けでは一般的なマイクロソフトアカウント(@outlook.jpや既存のメールソフト)を利用しますが、法人向けでは @*******.onmicrosoft.com のアカウント(設定によって独自ドメインにもできる)を利用します。
アカウントが違うので、個人向けと法人向けのMicrosoft 365は併用することも可能です。
ユーザー管理機能の有無
法人向けのマイクロソフトアカウントは管理者アカウントの元、複数のアカウントを管理することができます。
アカウントの作成やパスワードの変更、付与するライセンスの種類などができるため、社員の移動や退社の際の管理も管理者アカウントで処理することができます。
これは移動や退社後でも情報にアクセスできるといったことを防げるので、情報漏えいなどのセキュリティ管理に欠かせない機能です。
個人向けには管理者という概念はないため、アカウントの管理は各個人によります。
OneDriveの仕様が異なる
法人向けのOneDriveはOneDrive for Businessという名称で、マイクロソフトのファイル共有サービスSharePoint(シェアポイント)を基にしたOneDriveになり、個人向けのOneDriveとは仕様が異なります。
法人向けプランで利用できるSharePointと連携することができ、複数メンバーでのファイルを共有して行う作業がよりやりやすくなっています。
SharePointとTeams
法人向けのプラン※ではファイル・情報共有サービスのSharePointと、ビジネスチャットサービスのTeamsが利用できます。
SharePointはクラウドに置くファイルサーバーのようなもので、情報有のための機能も備えています。
SharePointは会社が管理するデータ、OneDrive for Business は個人で管理するデータという使い分けになります。
Teamsはリモートワークに欠かせないビデオ会議や情報共有を行うサービスです。
複数のスタッフで効率よく作業したい場合はとても役に立つサービスです。
※Microsoft 365 App for businessは除く
おすすめのプランは?
どのような環境か、その違いごとにおすすめのプランを見ていきましょう。
個人・家庭用
個人向けのプランがおすすめです。
一人であればMicrosoft 365 Personal、家族で使い分けたい場合はMicrosoft 365 Familyを選ぶのがおすすめです。
フリーランス・個人事業主
ひとりでお仕事をされている方であれば個人向けのMicrosoft 365 Personalでいいでしょう。
複数のスタッフで仕事をされるのであれば、法人向けのMicrosoft 365 App for businessか、Microsoft 365 Business Standardがおすすめです。
ひとりで仕事をされている方でも、将来スタッフを増やす予定の方は、最初から法人向けのプランを選択しておけば、契約の変更やデータの移行作業もせずに済むので、ある程度先を見越して選択するといいです。
法人
法人化されている方は法人向けプランを選んでおけば間違いありません。
OfficeアプリとOneDriveだけでよければMicrosoft 365 App for businessでいいですが、複数のスタッフでデータを共有して効率よく作業をしたいのであれば、SharePointやTeamsが利用できるMicrosoft 365 Business StandardかPremiumがおすすめです。
法人向けプランはアカウントを増減することもできますし、付与するライセンスをアカウントごとに設定できます。
フリーランスや個人事業主でも、複数のスタッフできちんと管理しながら仕事をしたいのであれば、法人向けプランを使うのがいいでしょう。
Microsoft 365のプランは少々複雑で、サービスの内容もわかりにくい面がありますが、用途や規模にあわせてプランを選ぶようにしましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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