Officeはサブスクと買い切り どちらがいいのか?
マイクロソフトはOffice製品のサポート体制を大きく変えています。
Office製品のラインナップとどのような買い方がいいのかを改めて考えてみましょう。
サブスクと買い切り
マイクロソフトOfficeを手に入れるには、サブスク(サブスクリプション)型のMicrosoft 365と買い切り型(永続ライセンス・最新はOffice 2021)の選択肢があります。
Microsoft 365 | Office 2021 | |
---|---|---|
費用 | 月払または年払のサブスクリプション | 購入時に支払う買い切り型 |
アプリとサービス | Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど OneDrive(1TB)他、プランによる | Word、Excel、PowerPoint、Outlookのみ OneDriveは5GB |
機能追加 | セキュリティの更新と新機能の随時追加 | 不具合修正とセキュリティの更新のみ |
サポート | 契約期間中はサポートを受けられる | 購入後一定期間サポートを受けられる |
利用台数 | 1アカウントで5台まで利用可能 | パソコン付属の製品はそのパソコンのみ パッケージ製品は2台まで |
最大の違いはサポートです。
Microsoft 365は契約期間中はすべてのサポートを受けることができますが、買い切り型のOfficeは永続ライセンスとはいうものの、サポート期間が決められており、期間を過ぎるとサポートを受けることができません。
買い切り型Officeのサポート期間は短縮されている
マイクロソフトは買い切り型Officeのサポート期間を短縮しており、Office 2016までは10年だったものを、Office 2019では7年、Office 2021では5年と大幅に短縮しています。
メインストリームサポートは新機能追加とセキュリティ更新、延長サポートはセキュリティ更新のみのサポートになります。
最新のOffice 2021では延長サポートなしの5年、2026年10月にはサポートが終了することになるので注意が必要です。
料金体系は?
まずは買い切り型、Office 2021の料金から。
製品名 | 製品価格 |
---|---|
Office Home & Business 2021 | 39,982円 |
Office Personal 2021 | 34,273円 |
PowerPoint付きのHome & Businessだと税込みで約44,000円となかなかの高額ソフトになります。
それでもサポートは2026年10月までなので、割高感もありますね。
次に個人向けのサブスク、Microsoft 365の料金です。
製品名 | アカウント数 | ライセンス価格 |
---|---|---|
Microsoft 365 Personal(12ヶ月版) | 1アカウント | 13,545円/年 |
Microsoft 365 Family(12ヶ月版) | 6アカウント | 19,091円/年 |
Microsoft 365 Familyは家族向けで、最大6アカウント(6人)まで利用可能なので、家族それぞれでアカウントを持ち利用したい場合はかなりお得になります。
Microsoft 365には法人向けのプランもあるので紹介します。
製品名 | 内容 | ライセンス料金(1アカウント) |
---|---|---|
Microsoft 365 Business Basic | Offceデスクトップアプリなし SharePoint、OneDrive、Exchangeなど | 9,000円/年 |
Microsoft 365 App for Business | Officeデスクトップアプリ One Drive 1TB | 12,360円/年 |
Microsoft 365 Business Standard | Officeデスクトップアプリ SharePoint、OneDrive、Exchangeなど | 18,720円/年 |
Microsoft 365 Business Premium | Officeデスクトップアプリ SharePoint、OneDrive、Exchange、Azureなど | 33,000円/年 |
法人向けプランは管理者アカウントのもと、複数のアカウントを管理しながら使うことができるので、複数のスタッフで作業をする法人や個人事業主の方向けになります。
Microsoft 365は個人向けと法人向けでは機能が違う
個人向けのMicrosoft 365は一般的なマイクロソフトアカウント(*****@outlook.jpなど)で利用するサービスですが、法人向けMicrosoft 365は職場または学校アカウントと呼ばれる別なマイクロソフトアカウントになります。
機能面でもOneDriveはOneDrive for Businessになり、SharePointの機能を使ったOneDriveで別物です。
法人向けは複数のスタッフが仕事で利用するために作られているので、個人向けとは別製品になります。
用途に応じて選ぶ
個人でパソコンを1台しか使わないという場合は、パソコンを買い替える際に買い切り型のOfficeが付属している製品を購入するのがいいでしょう。
個人でも2台以上利用する、または家族でそれぞれパソコンを持って使うという場合は、個人向けMicrosoft 365を選ぶのがおすすめです。パソコンを購入する際はOfficeなしのパソコンを選べばその分安くなりますのでモトはとれます。
お仕事で使われる方は法人向けMicrosoft 365を選ぶのがおすすめです。
特に複数のスタッフで利用する場合はデータの共有機能も充実していますし、パソコンやスタッフに付与するライセンスの管理も楽になります。もちろんパソコンはOfficeなしのパソコンを選べるのでその分お得になります。
フジデンキでは?
フジデンキではMicrosoft 365 Business Standardを利用しています。
アカウントは1アカウントですが、複数のパソコンを利用するのでSharePointをサーバーとして利用しデータを一元管理、パソコン以外にもiPadやiPhoneでも利用できる体制を作っています。
最近はSharePointとTeamsを使ってお客様データの管理をしやすくしたので、とても快適になりました。
買い切り型Officeの今後は不透明
買い切り型Officeは最新版がOffice 2021ですが、次期バージョンの噂がありません。
一部ではマイクロソフトは買い切り型Officeの提供をやめるのではないか・・・とも言われていますが、サポート期限を7年、5年と短縮していることからもその気配を感じます。
すでにパソコンに1年分のMicrosoft 365 Personalのライセンスを付属した製品を販売するなど、新たな販売スタイルが出てきているので、Office製品は大きな変化が起こるタイミングに来ているのかもしれません。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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