Microsoft Officeのサポートについて
マイクロソフトの製品にはすべてサポートライフサイクルがあり、製品のサポート体制が定められています。
Officeについては近年、サポート体制の変化があるので改めて確認しておきましょう。
買い切り型とサブスクリプション型がある
マイクロソフトのOfficeには買い切り型(永続ライセンス)とサブスクリプション型の2種類の製品があります。
買い切り型
マイクロソフトでは永続ライセンスと言われますが、今までのOffice同様に購入したらあとは費用がかからない買い切り型の製品です。
Office 2019やOffice 2021など発売年度が名称に付くものが買い切り型となります。
サブスクリプション型
Microsoft365(旧名称はOffice 365)と言われる製品で、月払いまたは年払いでライセンス料を支払って利用する(サブスクリプション)タイプの製品です。
個人向け、法人向け製品があり、法人向け製品は複数のバリエーションがあります。
Office製品のサポート期間
Office製品はWindowsなど他のマイクロソフト製品同様にサポートライフサイクルがあり、サポート期限が定められています。
買い切り型Office製品のサポート期間
Office 2010は2020年10月にサポートが終了しています。
現在サポートされているOffice製品のサポート期間は以下のようになります。
Office製品 | サポート終了日 |
Office 2013 | 2023年4月11日 |
Office 2016 | 2025年10月14日 |
Office 2019 | 2025年10月14日 |
Office 2021 | 2026年10月13日 |
Office 2016とOffice 2019のサポート終了日が同じ日になっていることに注意してください。
Office 2016までのサポートはメインストリームサポート5年+延長サポート5年の10年だったのですが、Office 2019ではメインストリームサポート5年+延長サポート2年の7年に短縮されました。
さらにOffice 2021ではサポート期間は5年とさらに短縮されています。
サブスクリプション型製品のサポート期間
サブスクリプション型のOffice製品はサブスクリプションの契約期間がサポート期間となります。
買い切り型のOfficeとサブスクリプション型のOfficeは別物で、製品の開発、機能向上など進化し続けるOfficeになっており、サブスクリプションの契約期間中は常に最新の製品が利用できます。
サブスクリプション型のOfficeは、契約が終了するとOffice製品自体が利用できなくなります。
サポートが終了するとどうなる?
製品のサポート期間が終了するとWindows同様にアップデートの提供が終了し、セキュリティ更新プログラム等が配信されなくなります。セキュリティの脆弱性等や製品の不具合が発見されても修正されることはなく、不安定な製品になっていきます。
さらにWindowsの開発の際に対象から外されるため、Windowsの進化にも対応しなくなってきます。
また、マイクロソフトのクラウドサービスへの接続もできなくなってきます。
マイクロソフトのクラウドサービスはOffice 2016以降を正式サポートとし、非サポートのOutlookクライアントのブロックが2021年11月から段階的に始まっています。
2022年はサポート終了するOffice製品はありませんが、2023年4月にはOffice 2013のサポートが終了します。Office 2013はWindows 8世代のパソコンに多く付属していました。Windows 8をWindows 10にして使っているユーザーさんは、Windows 10のサポート期限(2025年10月)前にOffice 2013のサポート期限が来るので注意しましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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