【パソコン修理事例】NEC PC-NM150KAW
突然Windowsが起動しなくなった、ということで持ち込まれたモバイル系ノートパソコン。
電源を入れるとエラーになり自動修復実施されますが、失敗して再起動・・・を繰り返す症状です。
パソコン修理事例 NEC PC-NM150KAW
品名 | ノートパソコン |
メーカー | NEC |
型番 | PC-NM150KAW |
主な症状 | 電源を入れるとエラーになり自動修復が実施されるが 修復に失敗し再起動を繰り返す |
症状の確認と診断
電源を入れるとなかな起動せずに自動修復モードに移行、しかし、自動修復できず再起動に再起動を繰り返すという症状です。
このモデルはストレージがM.2規格のSSDです。
パソコンから取り出し、専用の機器を使って確認したところ、SSD本体は異常がないようです。
修理作業
Windowsシステムの不良と判断し、データを取り出してから初期化することにしました。
まずはデータ取り出しを実施。Windowsパソコンではスムーズに読み込めなかったため、Linux PCでデータの取り出しを行います。
データをバックアップした後、SDDを元に戻して初期化を実施。
SSDのリカバリ領域が使えたので、ディスク to ディスクのリカバリーを実施することができました。
初期化された状態のWindows 10のバージョンは1909と古いバージョンなので、初期化後にバージョンアップを実施し最新の20H2にしました。
その後、マイクロソフトストアアプリのアップデートやNECのユーティリティを使ったアップデートなどを行い、仕上にOfficeのセットアップを実施。
※修理後のOfficeインストールにはマイクロソフトアカウントが必須です。
その後、バックアップしておいたデータを戻して作業完了。
まったく問題なく快適に動作しています。
ストレージがSSDのパソコンではデータのバックアップを厳重に!
パソコンのストレージはハードディスク(HDD)からSSDに移行する傾向にあり、そろそろSSD搭載パソコンの修理が出てきました。
フジデンキではSTATやM.2など各規格のSSDに対応した機器を揃えて修理を行っていますが、SSD本体に大きなダメージがあるとデータの取り出しはできません。
磁気のディスクに記録するHDDはディスクの一部にエラーがあっても、その他の箇所のデータを取り出すことができますが、SSDはフラッシュメモリのため、SDD本体にアクセスできずデータの取り出しができないという故障例が多いです。
読み書きが高速でパソコンの動作が速くなるというメリットがあるSSDですが、故障の際にデータを取り出すことができないというリスクは大きいので、大切なデータは普段からこまめにバックアップをするようにしましょう。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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