2025年のWi-Fiルーター事情
進化を続けるWi-Fiの規格ですが、2025年はWi-Fi 7が本格的に普及する年になりそうです。
Wi-Fi 7の強み
2024年に製品が発売されたWi-Fi 7ですが、通信速度の向上に加えてMLO(Multi-Link Operation)という仕組みが合わさり、高速で安定した通信ができるようになっています。
Wi-Fi 7は最大通信速度が36GbpsとWi-Fi 6の10倍の速度で通信が可能になっています。
詳細な規格は下記の図を参照ください。
さらに、MLO(Multi-Link Operation)という機能が加わり、6GHz・5GHz・2.4GHzの3つの周波数帯を同時に利用することができるため、通信容量が拡大し通信速度が向上するほか、干渉波を受けても影響を受けにくく安定した通信が可能になりました。
フジデンキのWi-FiをWi-Fi 7化して実感
フジデンキでも2024年11月にWi-Fi 7対応のWi-Fiルーターを導入し、その速度や通信環境の向上を実感しています。
Wi-Fi 7の能力を活かすにはWi-Fi 7に対応した機器が必要ですが、iPhone 16はWi-Fi 7に対応しているので速度をチェックしてみました。
チェック環境は下記のようになります。
回線 | NTT東日本 フレッツ光 ギガラインタイプ |
プロバイダ | ASAHIネット(IPv6) |
Wi-Fiルーター | バッファロー WXR9300BE6P |
Wi-Fiルーター接続方法 | ブリッジ接続(APモード) |
チェック機器 | iPhone 16 Pro Max |
測定サイト | Googleのスピードテストサイト |
Wi-Fiルーター交換前
Wi-Fi6対応のWXR-5950AX12
Wi-Fiルーター交換後
Wi-Fi 7対応のWXR9300BE6P
ダウンロードの速度が395から622Mbpsと大幅にアップしています。
体感速度でも速くなった!と感じます。
また、MLOが有効に機能しているようで、今まで安定しなかったためにMesh Wi-Fiを使っていた場所でも、Mesh Wi-Fiなしで十分安定して利用できるようになっています。
これまで2〜4年サイクルでWi-Fiルーターを交換していましたが、今回ほど効果を感じたことはありません。
恐るべし、Wi-Fi 7!
Wi-Fi 7を使うにはWi-Fi 7対応機器が必要
いいところ満載のWi-Fi 7ですが、Wi-Fi 7を使うにはパソコンやスマホなどがWi-Fi 7に対応している必要があります。
2025年1月時点では、パソコンはほとんど対応していませんし、スマートフォンもiPhone 16シリーズやGoogle Pixel 9シリーズ程度です。
これから発売されるものが徐々に対応してくる状態です。
Wi-Fiルーターの交換時期は?
今やWi-Fiに接続されるのはパソコンやスマホだけではなく、テレビやゲーム機やスマートスピーカーはもちろん、防犯カメラやエアコンなどの家電製品もWi-Fi接続して使うものが増えています。
接続する機器が増えるとWi-Fiルーターへの負荷も大きくなるので、ある程度パワーのあるWi-Fiルーターが必要になります。
また、新しいWi-Fiの規格への対応やセキュリティ面を考慮すると、購入から5年以上経過していれば買い替え時期と言えるでしょう。
Wi-Fiルーターは24時間、365日休みなく働いていいるので劣化も早いことも知っておきましょう。
参考記事
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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