Google WorkspaceやMicrosoft 365で電子帳簿保存法に備える
2024年1月から正式に電子帳簿保存法がスタートします。
電子データを一定の要件を満たした形で保存することが必要となりますが、保存先にGoogle WorkspaceやMicrosoft 365のクラウドストレージを利用する方法もあります。
電子帳簿保存法は2024年1月スタート
2022年1月より、「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律(電帳法)」が改正され、請求書・領収書・契約書・見積書などに関する電子データを送付/受領した場合には、その電子データを一定の要件を満たしてデータ保存することが必要となりました。
電子帳簿保存法は2024年1月1日に施行されるので、それまでに準備をしておく必要があります。
データの保存先について
電子取引データはもちろん、取引関係書類をスキャンしてデジタルデータとして保存する場合、それらのデータを安全に保存しておく義務が生じます。
保存に際してはパソコン等の故障によるデータ消失の予防や、データを書き換えた場合に履歴が残るバージョン管理、必要なデータをすぐ取り出せるようなファイル管理方法も必要になります。
そこで推奨されるのが、Google WorkspaceやMicrosoft 365のSharePointなどのクラウドストレージです。
Google Workspaceが電子取引ソフト法的要件認証を取得
Google Workspaceは公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(以下、JIIMA)が審査する「電子取引ソフト法的要件認証」 を取得し、電子取引ソフト法的要件認証製品一覧に登録されました。
Google WorkspaceとMicrosoft 365の電子帳簿保存法対応マニュアル
Google WorkspaceとMicrosoft 365の電子帳簿保存法に対応する使い方のマニュアルがありますので、利用を検討される方は目を通しておくといでしょう。
Google Workspace
Microsoft 365(SharePoint、OneDrive for Business)
無料サービスの利用は非推奨です
GoogleドライブやOneDriveなど無料で利用できるサービスもありますが、サービスを提供する側の判断(規約違反など)でアカウントが停止されたり、バックアップ体制などの不安から、安全を担保できないということで電子帳簿保存法での利用は非推奨です。
同様の理由でフリーメールも非推奨になるので注意しましょう。
※Google WorkspaceやMicrosoft 365はサブスクリプションの有料のサービスになります。
ライタープロフィール
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菊地 弘尚 ーHirotaka Kikuchiー
フジデンキのなかの人
パソコンの販売と修理、サポート、ウェブサイトの制作を生業としています。
趣味はデジタルガジェット全般(ゲーム機は除く)。
https://note.com/penchi
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